凄い勢いでPayPayが浸透してきている2019年ですが、ついに「めぐりん」も導入しましたね。
岡山県のバス事業者では初です。
バス運賃をスマホで払えるわけですから簡単ですね。
PayPay(ペイペイ)って何?
そうですよね。
そもそもPayPay(ペイペイ)って何なんでしょうかね⁉
はい、電子決済のシステムですね。
ペイペイっていう名前の語感からして中国の会社かと思っていましたが、実は違うんですね。
中国のIT関係なら危険かもと思ってましたがそうではないらしいです。
ソフトバンク株式会社とヤフー株式会社の合弁により、2018年に設立されたらしいですよ。
「QR・バーコード決済」というのがキモで、随分簡単に支払いができるんですね。
支払い方法は2通りです。
①ユーザースキャン
スマホでPayPay提携店のQRコードを読み取る
会計金額を入力する
店の人が画面を確認し、会計が完了!
②ストアスキャン
お店の人にバーコードを提示
お店の人がバーコードを読み取る
会計が完了
利用者は予めPayPayのアプリをダウンロードし、銀行振込かクレジットカードとの連携などでお金をチャージしておく必要があります。
めぐりんが PayPayを導入するメリット
さて、このPayPayを八晃運輸が「めぐりん」に導入したとのことですが、その狙いは何でしょうか。
一言でいえば「差別化」でしょうね。
岡山県内のバス事業者ではまだPayPayの導入はされていません。
めぐりんが初めて2019年3月1日から導入しました。
これで既存のバス事業者、両備運輸や岡電バス、宇野バス、中鉄バスに差を付けることができるでしょうか。
また昨今、岡山にも多数の外国人観光客が訪れています。
中国や韓国の人々は日本人よりもはるかに電子決済に慣れています。
自国では現金を持ち歩くことはほとんどないらしいですからね。
この外国人観光客の取り込みも八晃運輸の狙いのようです。
確かに岡山駅前から後楽園辺りまで外国人観光客が多いですね。
後楽園の中など日本人より圧倒的に外国人が多いですよ。
外国人観光客にとって日本円での細かい現金のやり取りは難しいようです。
そこでスマホで簡単決済、PayPayでの支払いとなればバス運賃などの細々した支払いも楽になるという訳です。
なかなか良いところに目を付けましたね。
おまけに2019年3月現在では事業者側にも導入コスト0というメリットがあるようです。
今はPayPayとしても市場拡大の時ですから1社でも多くシステムを導入してもらい、利用者の囲い込みを図りたいという狙いがあるのでしょう。
そこに八晃運輸は上手く乗ったわけですね。
さすがに抜け目がありません。
両備、岡電グループ対めぐりんですがここまでかなりの確執がありました。
詳しくはこちらに書いています。
熾烈!両備バスVSめぐりん
また、八晃運輸とはも興味ある方はご覧ください。
意味不明なめぐりんの動き
せっかくPayPayを導入して差別化を図ろうとしているかのように見える八晃運輸ですが、同時に不可解な動きを見せています。
その外国人観光客が多く利用する「京橋線」を運行休止にすると発表したのです。
京橋線は岡山市の中心部を
岡山駅→イオンモール岡山→岡山市役所→大雲寺交差点→千日前→西大寺町→シンフォニービル→岡山駅
と巡回するいわば岡山の目抜き通り路線なのです。
シンフォニービル前から後楽園、岡山城と訪れる外国人観光客は多いのです。
なぜにここにきて運行休止するのでしょうか。
採算が合わないのでしょうかね。
なにしろ黒字が見込める路線ならば他社が運行している路線に無理やり後発乗り入れする会社ですから、一旦赤字が見えてきたら撤退も素早いのかもしれません。
安くて便利ということでこの京橋線を利用していた地元の人たちも多いと思われますが、そこには目を瞑るのでしょうか。
もうひとつの見方としては、岡山駅への乗り入れに関して先行事業者からの猛反対に遭い、めぐりんの乗り入れが非常に厳しい状況とのことですから市民の足に「足かせ」を掛ける意味があったのでしょうか。
いずれにしても「利用者の利益に資する」ということを盛んにアピールして来られた会社ですから利用者ファーストで考えていただけたらなと思います。