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岡山弁の基本

岡山弁講座

岡山弁で有名なものと言えば
「ぼっけー」、「きょーてー」、「おえりゃーせん」とかありますが、その特徴は一言で言うなら、「汚い」ということになるでしょうか。
自分が岡山県人で小さい時から岡山弁を話しているわけですから、決して岡山弁を悪くは言いたくはないのですが、やはりその言葉尻はやや下品なものに感じてしまいます。
何十年も岡山弁を聞いたり話したりしているうちに、むしろ岡山県人は言葉を汚く話したがっているのではないか、あるいは汚く話すことに快感すら感じているのではないかと思えてきてしまいます。

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岡山弁の基本

何も言語学的な基本があるわけではありませんが、岡山県人として私が生まれてこの方身を持って体得した基本です。

1.言葉尻に「じゃ」を付ける。「~だ」を「~じゃ」に変える。
例えば「そろそろ昼飯の時間だ。」は「そろそろ昼飯の時間じゃ。」
相手に同意を求めるときは「そろそろ昼飯の時間じゃな~。」
強調するときは「そろそろ昼飯の時間じゃが。もう仕事やめようや。」となったりします。
このとき「じゃ」を強く言うと、より相手に同調を求め自己の意見を押し通すような物言いになります。

2.「~しない」はほとんど「ん」になる。
例)「行く?行かない?」は「行く?行かん?」

3.「~から」は「~けー」になる。
例)「これから行くから。」は「これから行くけー。」
さらに岡山弁らしく言うと「けーから行くけー。」となります。
素晴らしいですね。
なぜこうも敢えて汚らしく言葉を言い換えたがるのか、どっぷり岡山っ子の私でさえ不思議です。
ついでに言うとこの例でも示した通り、「これ」という指示語は「けー」に変わります。
「あれ」は「あれ」なんですね。従って

例)「あれとこれ、どっちにする?」は
「あれとけーどっちにする?」もしくは「あれとけー、どっちにするん?」
さらに「あれとけー、どっちにするんなー」とより強く高圧的な物言いができる場合もあります。

「それ」が「せー」になったりもします。
例)「それが良いと言ってるだろ。」は
「せーがええ言うとるじゃろ。」もしくは「せーがええ言うとるがな。」となります。
この場合、より意思を強く伝えるという働きがあります。

ここまで来るともはや箇条書きで解説していくのも難しいような気がしてきました。

あとは思いつくままに解説してみようと思います。

例)「女性問題が原因なんだってね。」「それなんだよ。困ったものだ。」
という会話があったとします。
これを岡山弁に翻訳すると
「女性問題が原因なんじゃってな。」「せーなんじゃ。困ったもんじゃ。」
よりくだけた返答をする場合は「せーじゃて。困ったもんじゃて。」などとなります。

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有名な岡山弁は本当によく使われているのか

この壮大なテーマに臨みたいと思います。
最初に紹介した「ぼっけー」、「きょーてー」、「おえりゃーせん」などの比較的有名な岡山弁は普段よく使われているのでしょうか。
結論から言えば私の感覚では「高齢になるほど使う頻度が高くなる」です。
高齢者ほど幼少の頃からこれらの言葉を普通に使っていたのかもしれません。それが歳を重ねるほどにまさしく「普通に」使われて来た結果が
高齢者に使用頻度が高いという印象になったのかもしれません。最近の若い人はあまり使わないというのが私の印象です。
ちなみに「ぼっけー」は「すごい」という意味です。
「きょーてー」は競艇ではなく「怖い」若しくは「恐い」ですね。
そして「おえりゃーせん」は「だめだ」です。これはその昔、岡山出身の俳優、長門勇さんが流行らせたある意味最も有名な岡山弁です。
これに「の~」が最後に付くと、情けない情緒が醸し出せます。
すなわち
「おえりゃーせんの~」
こちらが完了形だとすれば未来予想形は
「おえまーのー」
となります。

このように岡山弁では最後に「のー」が付くことが多いです。
「いけんのー」「そうじゃのー」「行こうかのー」「別嬪じゃーのー」「腹が減ったのー」
さらに「ぼっけーのー」などとなった日には岡山県人どっぷりです。
岡山弁、奥深いですね。
また次の機会に掘り下げて考えてみたいと思います。
楽しみにしてーてつかーせーよー。

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