岡山県民の暮らしを交通の観点から見てみましょう。
まずマクロ的に見てみますと、岡山は山陽新幹線が通っています。上り下りともに岡山駅には全て必ず停車します。
余談ですが山陽新幹線の開通は私が小学校5年生の時でした。1歳上の6年生が修学旅行に行く際に岡山市として初めて新幹線を利用したのでした。
当時、近所にも6年生の悪ガキがいましたが、新幹線に乗るんだと言って目をキラキラさせていたのをうらやましく思ったものです。自分も翌年乗れるのにです。
それほど新幹線とは子供たちにとって憬れの乗り物でした。
さて一方、道路はというと、東西は山陽自動車道、県北には中国横断自動車道、そして中国地方を縦に貫く米子自動車道、岡山自動車道、さらに四国へと通じる瀬戸中央自動車道とまさに縦横無尽に高速道路が整備されています。
岡山を中心として大阪、東京方面、九州四国方面、そして山陰方面へとどこへでも行ける環境が整備されています。
当然、物流の基点としてあらゆる産業、企業から注目されている・・・はずです。
が、生活者の実感としてそうか!?そんなに企業が来ているか!?といった疑念は残念ながらあります。
それは企業の求人情報を見ればだいたい察しがつきます。
ハローワークでも民間の求人サイトでも紹介されているのはいつも同じような会社ばかり。
それも非正規のアルバイトとかパート、季節労働のようなものが多いです。
正社員でどかっと何千人とかいう企業は2~3社でしょう。
中四国の交通の要所であるならばもう少し全国規模の大企業が進出してきても良さそうなものなのですが・・・
ある意味行政のアピールが足らないのではと思ったりもします。
企業誘致は行政の重要な仕事であるはずなのですがね。
岡山県を始めとして、岡山市、倉敷市、総社市、玉野市、赤磐市、備前市、津山市、笠岡市、浅口市、高梁市、新見市、真庭市などお役所の責務は大きいと思うのですが、今一つ熱意が見られないのが残念です。
全部は揃っていませんが岡山市、倉敷市の詳細データも用意しています。
岡山県民の足
次に岡山県の交通事情をミクロ的に見てみましょう。
当然、岡山市が交通の便が一番良いです。
岡山駅を中心としてJR山陽本線が東は備前から西は笠岡まで通っていますので、通勤通学の便はとても良いと思われます。
また、伯備線は岡山から倉敷、総社、高梁、新見と繋いでいます。
津山方面にもJRは伸びていますので、御津(みつ)、建部(たけべ)、津山方面へも便利良く行けます。
さらに市内電車もあり、岡山駅から岡山城、県庁近くの街中を通り、東山電停へと向かうコースと岡大病院近くの清輝橋へと向かうコースがあります。
まさしく市民の足です。
しかし、やはり車は欠かせません。
県民生活は車なしでは語れません。
このあたりが東京や大阪などの大都会と違う点です。
ちなみに岡山に地下鉄はありません。
上述した市内電車、路線バスは当然ありますが、皆、何かと言うと車で移動します。
通勤に車を使う人は多く、国道2号バイパスの妹尾交差点は全国でも有数の混雑交差点として知られています。
混雑と言うよりはその渋滞が恐ろしく長く、抜けるまでに時間が掛かるのです。
朝夕のラッシュ時は眠くなるほどです。
休日の特長として県道250号倉敷から岡山、東岡山へと続く道路はかなり渋滞します。
買い物やレジャーで休日は車で出かける人が多く、普段にも増してこの道路は混雑します。
岡山への移住を考えられている方は、岡山がのんびりした田舎だと思っていたら大間違いですのでご注意ください。