西純矢(岡山創志学園)の出身中学、成績など日本代表候補への軌跡

2018年夏の甲子園(全国高校野球選手権大会)は第100回大会です。

その記念すべき大会に岡山県代表として創志学園が出場しています。
(8月10日現在)

今話題になっているのが創志学園のエース西純矢投手です。

1回戦の対創成館(長崎)戦で16奪三振の快投を見せ、まだ2年生ながら日本代表候補、次々回のドラフトの目玉として俄然注目を集めています。

ここでは西純矢投手の出身中学、これまでの成績、父親や親戚のプロ投手のこと、さらには伝説の創志学園選手宣誓などの情報を提供させていただきます。

西純矢投手の出身中学、中学時代の成績


創志学園のベンチ入りメンバーの出身中学を都道府県別に見ると
岡山県5人
大阪府4人
鳥取県3人
徳島県2人
兵庫県2人
広島県1人
香川県1人
となっています。

実に72%が岡山県外出身者です。厳密に言うと生まれはどこかわかりませんので約7割というところでしょうか。

しかし、私立の高校ですから全国的に見てもこの割合は決して高くはないでしょう。
今や県外出身者で固める学校も珍しくはありませんからね。
そこには目を瞑りましょう。

で、広島県1人というのが西純矢投手です。
出身は広島県廿日市市(はつかいちし)。
出身中学は阿品台(あじなだい)中学校です。

なにゆえ岡山に来ることになったのかは定かではありませんが、聞くところによると祖父が岡山出身ということで、何らかの関わりがあるのかもしれません。

中学時代は地元の少年硬式野球クラブチーム「ヤングひろしま」に所属し、2年夏の全国大会では優勝しました。

3年生の時には「NOMO JAPAN」代表に選出されるという逸材ぶりを既に発揮していました。

大舞台での経験、実績も十分に持ち合わせていたのですね。

甲子園での堂々の投げっぷりにも納得です。

西純矢投手、父親への思い


2017年の10月、父・雅和さんが脳出血で45歳で他界されました。
西選手は野球を辞めて寮を出て実家に帰る、とまで言って相当の落ち込みぶりを見せていましたが、仲間の励ましや説得に応じて創始学園に留まったといいます。

父親には小さい頃から何度も球場に連れて行ってもらい、その頃から将来は野球で活躍したいという思いを強くしていたそうです。

高校進学時には関東の強豪校からも声が掛かったそうですが、人工透析中の父親を思い、遠くへは行けないという理由で岡山の創始学園を選んだということです。

西選手の帽子のつばには「笑顔」という文字と「10.11」という数字が書き込まれています。

数字は父親の命日を表したものです。
本当に父親思いの気持ちの優しい子ですね。

プロも注目する西純矢投手の将来性


西投手は最速150㎞のストレートと高校生離れした変化球を武器に甲子園1回戦で16三振を奪いました。

そして注目すべきはこの試合、無四球で投げ切ったことでしょう。

高速ピッチャーには球速はあるけれどコントロールが安定せず、四死球の連発で自滅という轍を踏むタイプが多いように思われます。
特に高校生ではまだ下半身が安定せず球筋が乱れるということがよくあります。

ところが西投手の場合は強い腕の振りから威力抜群のストレートを投げ込みながらコントロールも安定しているのです。

高校2年生にして既に完成された投手のようです。

プロのスカウトも注目しており、
巨人・岡崎スカウト部長
「ボールが指を離れてからミットに入るまでの軌道がいい。」

中日・中田スカウトディレクター
「このまま体力がレベルアップしていけば、ものすごい投手になる。」

阪神・山本スカウト
「同じ腕の振りで、直球とスライダーを投げられるのがいい。」

など高評価を得ています。

西選手は親戚にプロ野球の選手がいるということで、そのことにも注目が集まっています。

その選手は2018年現在オリックスで活躍する西勇気投手です。

西勇気投手は新聞社のインタビューに、
「西純矢投手と直接会ったことはない。自分も祖父が岡山出身なのでそのあたりの関係かも知れない。投球フォームがどことなく自分と似ている気もする。このまま成長を遂げて素晴らしい選手になって欲しい。」
とエールを送っています。

創志学園、伝説の選手宣誓とは


2011年3月11日、東北地方太平洋沖地震が発生しました。

東北地方を中心に広い範囲で地震、津波による多数の方が亡くなられました。
また、福島県を中心とする原発被害はいまだに収束が見えない状況にあります。

この年の春の選抜大会で選手宣誓したのが岡山創志学園の野山慎介主将でした。

震災直後ということでその開催すら危ぶまれていたセンバツですが、復興への起爆となることへの期待もあり開催されたのでした。

その大会での選手宣誓でしたから、高校生の口からいったいどのような言葉が出て来るのか全国民の耳目を集めたと言っても過言ではないでしょう

しかし、野山主将は見事な宣誓をしてくれました。

全文です。

「宣誓

私たちは16年前、阪神・淡路大震災の年に生まれました。

今、東日本大震災で多くの尊い命が奪われています。

私たちの心は悲しみでいっぱいです。

被災地ではすべての方々が一丸となり仲間とともに頑張っています。

人は仲間に支えられることで大きな困難を乗り越えられると信じています。

私たちに今できること。

それはこの大会を精いっぱい、元気を出して戦うこと。

頑張ろう、日本!

生かされている命に感謝して、全身全霊を込めてプレーすることを誓います。

平成23年3月23日

創志学園高校野球部主将・野山慎介」

実に真心のこもった見事な宣誓でした。
この宣誓に私たちは岡山県民として誇りを感じたものです。

同じ思いは全国の方が感じられたのではないでしょうか。

このとき創志学園は春夏を通じての甲子園初出場でした。

日本中が未曾有の危機を経験し、復興の緒に就いたばかりのこの時期、選手宣誓はかなりのプレッシャーがあったものと想像されます。

しかし、野山主将及び創志学園はこの宣誓の大役を見事に果たしたのです。

高校生が自ら言葉を選び文章を考え選手宣誓をするようになったのはこれがきっかけでしょうか。

今では毎回、独自の思いを語る多種多様な選手宣誓が聞けるようになりました。

さあ、今年の甲子園、どのようなドラマが待っているでしょうか。

頑張れ!高校球児!