クラウドファンディングで5億円!仕組みとデメリットとは!??

岡山県の瀬戸内(せとうち)市という自治体がクラウドファンディングを利用してお金を集め、そのお金で上杉謙信が所有していたという名刀を購入しようと計画しています。

その購入額なんと5億円!

そこでクラウドファンディングについて仕組み、やり方、メリット、デメリットを調べてみました。

岡山県瀬戸内市ってどんな街!?


その前にちょっとだけ岡山県の自慢を。
興味ない方はスルーしてください(^_^;)

瀬戸内市というとピンと来ないかも知れませんが、平成の大合併で長船(おさふね)町、邑久(おく)町、牛窓(うしまど)町が一つになってできた市です。

その長船町は実は備前刀のふるさととして有名なんですね。
大流派の福岡一文字派が数々の名刀を造り出した地で、今でも長船町に「福岡」という地名が残っています。

ちなみに博多のある「福岡」の地名もここ長船町福岡に由来しています。

時は1600年(慶長5年)関ヶ原の合戦に遡ります。

黒田長政は東軍に加わり、徳川家康からその活躍ぶりを評価され筑前国を与えられました。

ここは小早川秀秋が治めており、名島城という城に居を構えていました。
しかし、長政が入城してしばらく経った頃これでは手狭であるという判断を下しました。

そしてそれから7年かけて現在の福岡市中央区に新たな城を築きました。

元々、黒田家は備前国邑久郡福岡(現在の岡山県瀬戸内市長船町)が祖の地とされていたことから長政はこの新しい城を「福岡城」と名付けたのです。
それが現在も「福岡」という地名として残っているのです。

岡田准一さん主演の2014年のNHK大河ドラマ「軍師官兵衛」をご覧になった方はこの辺りの流れはご存じでしょう。

長政は官兵衛の息子ですね。

クラウドファンディングの仕組み

話が逸れましたが、この長船町を含む瀬戸内市が上杉謙信の愛刀を5億円で購入しようとしているのです。

この刀は国宝で、その名を「太刀 無銘一文字(山鳥毛=さんちょうもう)」と言います。
ただし、国宝登録名は「やまとりげ」です。

今は岡山県内の個人の方が所有しているそうです。
これを瀬戸内市は買い戻して市の所有とし、展示など町興しに活用しようとしているのです。

所有者は5億円での売却を希望しており、瀬戸内市はこの費用を市民の税金で賄うわけには行かないとの判断からクラウドファンディングによって資金を集めることにしたのです。

クラウドファンディングとはcrowd(群衆)とfunding(資金調達)からなる造語で、広く世間一般の人から少額の寄付金を集め、ある事業やプロジェクトを成功させるための資金を調達することです。

この事業の発案者と寄付をする個人や企業を引き合わせる組織を一般に「プラットフォーム」と言います。

寄付をする個人や会社は通常はインターネットを通じた寄付を行います。

種類としては
「寄付型」・・・金銭的リターンがない
「投資型」・・・金銭的リターンがある
「購入型」・・・何らかの権利や物品を購入することで支援を行う
以上、3種類に大別されます。

今回の瀬戸内市の場合はふるさと納税を基本とした「寄付型」を利用し、寄付金額に応じた返礼品を供する予定です。

クラウドファンディングのやり方


クラウドファンディングを始めようとすると一般には上記の「プラットフォーム」に申し込みをすることから始めます。

プラットフォームにはCAMPFIRE、READYFOR、Makuake、COUNTDOWN、FAAVO、A-portなどの会社があります。
それぞれアイディア募集やリターン品の思想などに特徴がありますので興味ある方は一度各HPでご確認ください。

プラットフォームを選んだらそこに自分のプロフィールや事業やアイディアの詳細、調達目標金額などを記入した申込用紙を提出します。

その後審査があり、審査に通ったらいよいよクラウドファンディングが始まります。

一般に予定期間までに目標金額に達したら「成功」で達しなかった場合は「失敗」となり、失敗の場合は寄付者にそれぞれの金額が返金されます。

審査は結構厳しめと思っていた方が良いようですよ。

でもそれぞれ「気軽に応募して欲しい」とは言っていますけどね。

クラウドファンディングのメリット、デメリット


当然ですがクラウドファンディングにもメリットもあればデメリットもあります。

メリットとしては
・ほとんど手持ち資金がなくても事業(アイディア)達成のための資金を調達できること
・クラウドファンディングを行うことによって知名度が上がること
・新しい人脈ができること

などが挙げられます。

デメリットとしては
・初期段階からかなりの時間と労力を要すること
・リターンのためのアイディアまたは資金が必要になること
・プラットフォームに支払う手数料が発生すること(当然ですが)
・目標に達しなければ集まったお金を返さなければならないこと

などが挙げられますが、計画をきちんと立て大き過ぎない目標を設定していればかなり回避できる問題ではないでしょうか。

瀬戸内市では今回のプロジェクトを「山鳥毛里帰りプロジェクト」として展開し、リターン品として山鳥毛の複製品や寄付金額に応じた模造刀などを用意しているそうです。

こちらも興味ある方は是非。
瀬戸内市「山鳥毛里帰りプロジェクト」